●2型糖尿病
糖尿病の患者さんのうち10人に9人以上は2型です。
遺伝的に(肉親で糖尿病の人がいる人)が
肥満・運動不足・ストレスなどが加わってインスリンの作用不足が起こることで発病します。
つまり、諸悪の根源はインスリンの作用不足なのです。
インスリンの作用不足の前に、インスリンというものについて説明します。
インスリンは、すい臓で作られるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。
では作用不足とはいったいどういう状態かというと・・これには2つあります。
1.すい臓の働きが弱くなりインスリンの分泌量が低下(インスリン分泌低下)
2.肝臓や筋肉などの組織がインスリンの働きに対して鈍感になり、インスリンがある程度分泌されているのにもかかわらず、効きにくくなること(インスリン抵抗性)
つまり、遺伝的素因のある人が、肥満や運動不足や食べすぎといった
生活習慣の乱れが加わることによって
「インスリン分泌低下」や「インスリン抵抗性」を引き起こす。
それはやがてインスリンの作用不足につながって、ついには2型糖尿病を発症するのです。
そのため治療は必然的に、「インスリン分泌低下」や「インスリン抵抗性」を改善することになります。
これには治療の3本柱である「食事」「運動」「薬またはインスリン注射」が挙げられます。
1型か2型かはどうしたらわかるの?
自分が1型か2型かは、わずか数mlの血液検査のみでわかります。
これまで検査をされたことがないという方は検査が必要です。
なぜなら、先ほどのお話の通り
1型か2型かによって治療方法が全く変わってくるから…
1型の人にいくら薬で治療をしても効果はありません。
治療しているにもかかわらず、数値はますます悪化してしまいます。
そうならないためにも、自身が1型か2型かの検査は必ず受けるようにしてください。